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資源か環境か――ロシアの野望とバルト海 バルト海の海底を通すパイプライン建設計画がドイツ、ロシアを中心に進められている。 Nord Stream――これがその会社の名前。しかし、問題は多い。 最大が環境問題。EU議会のポーランド代表のMarcin Libicki は規模の縮小が望ましいとしている。加えて、ヨーロッパのロシアへの依存がこれでさらに大きくなることを懸念する声も強い。これまで、ロシアからの石油の輸送は、ウクライナ、ポーランドを通過地点としていた。バルト海の海底と周辺を通す今回の計画は、はじめてロシアを西ヨーロッパと結びつけるものとなる。 ヨーロッパは、ロシアの国家企業ガスプロム(Gazprom)に、すでにエネルギー資源の四分の1を負っている。しかしバルト海周辺諸国間の利害対立は深刻である。デンマークとポーランドの国境紛争からルートに制限がある。エストニアも自国の通過を拒否している。スエーデンも反対にまわった。フィンランドも懸念を表明している。 バルト海には、ロシアをのぞく全海域諸国間で締結した、環境保全のための共同機関 Espoo Convention がすでに存在している。今回の計画には同機関の同意も不可欠である 「このプロジェクトは環境への影響が多すぎる」と、World Wildlife Fund, Baltic Program のJochen Lamp 議長は語っている。「実現はしても大幅に遅れるだろうし、それだけコストも高くなる。そこまでして強行する価値があるのか」 (New York times 5/4/2008) |
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